ツァイ・ミンリャンの検索結果
香港国際映画祭会期中の見本市FILMARTで見たオムニバス作品『台北24時』が、東京国際映画祭でお披露目となった。上映にあわせて、8つのエピソードの中で秀逸の仕上がりだった短編 “Remembrance”の監督リー・カンションが来日。ツァイ・ミンリャン監督が俳優として登場する点でも見逃せない本作…
今年で10回目を迎えた東京フィルメックスのオープニングを飾ったのは、今年のカンヌ国際映画祭コンペティションをはじめ、各国のフェスティバルで上映されたツァイ・ミンリャン監督の10作目、『Visage』(英題『Face』)。以前本サイトでも触れたが、オルセー美術館×ホウ・シャオシェン(『ホウ・シャオ…
ポーランド第四の都市、ヴロツワフ。第二次世界大戦後まで続いたドイツによる占領をはじめ、さまざまな国の支配を受けてきた古都には、ポーランド市民の独立の象徴、コシュチェンコの戦いを描いたパノラマ(映画以前に誕生したご存じのパノラマ)が、現在でも名所のひとつとなっている。オドラ川がなす中洲とレンガ造り…
マノエル・デ・オリヴェイラは、その100歳を祝う昨年のカンヌ映画祭のイヴェントで、「作家の映画」を飛行機に喩えたフェリーニの言葉を引用しつつ、「映画祭とは空港であり、カンヌは最も美しい空港である」と述べた。 ケン・ローチ、マルコ・ベロッキオ、ミヒャエル・ハネケ、ラース・フォン・トリアー、ペドロ・ア…
カンヌ国際映画祭が開幕した。今年は世界的な不景気のために、映画祭開催直前までホテルには空室があり、アメリカのメジャーの巨大な広告パネルも見かけないという。イギリス系出版社ファイドンに買収されたカイエ・デュ・シネマの批評家たちは、噂では自費で宿泊費をまかなわなければならないとか。 不況という言葉…
Introduction リー・カンション(李康生)は、ツァイ・ミンリャンの主演俳優であることにとどまらず、映画作家としてもその独特な存在感を強め始めている。処女作の『迷子』(2003)で、無為のような弔いの時間を着実なかたちに演出してみせた彼は、新作『ヘルプ・ミー・エロス』(2007)においては…
Introduction 11月17日から26日の日程で「第7回東京フィルメックス」が開催された。アジア映画の先端から、日本映画のクラシックまで幅広いパースペクティヴを持って映画を発信する同映画祭は、例年にもまして刺激的なプログラムを展開した。本年のテーマは"映画の未来へ"。東京フィルメックスが…
エルンスト・ルビッチ(1892-1947)のトーキー時代に、『天使』(1937)、『桃色の店』(1940)をはじめとする9本の作品で抜群のコンビを組んだ脚本家サムソン・ラファエルソン(1894-1983)は、1943年のある日、「ルビッチ心臓発作にて倒れる」との報を受ける。秘書からルビッチ危篤の…
9月26日、東京国立近代美術館フィルムセンターにて「第7回東京フィルメックス」(11月17日〜26日、有楽町朝日ホール他にて開催)の記者会見が催され、同映画祭の開催概要が明らかになった。本年のオープニングを飾るのは、第63回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した『三峡好人(原題)』(中国、ジャ・…
10月21日付けの「ル・モンド」紙によれば、フランス文化庁は、オルセー美術館のホウ・シャオシェン新作への共同出資にNGを出した。ジュリエット・ビノシュ出演、アルベール・ラモリス監督『赤い風船』(1956)に着想を得た本作は当初、オルセー開館20周年記念プロジェクトとして、HHHとオリヴィエ・アサ…
- S・スピルバーグ『リンカーン』──民主主義のカタルシス洋の東西を問わず、権力と映画はウマが合わない。 歴史上、権力が映画を利用しプロパガンダを作れば、ロクな作品ができた試しはないし……
- ジョアン・ペドロ・ロドリゲス レトロスペクティブ3月23日からアテネ・フランセ文化センターと川崎市民ミュージアムで開催。
- K編集長のcinema days vol.6『ギリギリの女たち』(2011年)を見たのは、昨年秋の第24回東京国際映画祭の特別上映「震災を越えて」でのことだった。
- 映画が生まれる場所
──第64回カンヌ映画祭報告[journal]批評家週間の充実等、見所多い今年のカンヌ。 - 無限に拡散する自己「像」を肯定できるのか?
——D・アロノフスキー『ブラック・スワン』[film]ダンサー、ニナの「像」をめぐって - イタリア人による“アンチ・ルネサンス”の賛歌
『四つのいのち』監督ミケランジェロ・フランマルティーノ インタヴュー[interview]老人やぎと木と木炭のサイクルを描く異色作監督。