クリス・フジワラの検索結果

 「世界映画史でもっとも貴重な映画作家の一人でありながら、フランス本国でさえ、今日にいたるも、ジャック・ベッケルを無条件に擁護しつくした者は誰もいない」[*1]──そう始まる蓮實重彦氏の檄文はいささかの誇張も含んではいない。映画史は、このベッケルをまえにして「無意識の自己規制」に陥り、たえず言いよ…
角井 誠
日本語版 Roberts: There's a sense in which there is no longer an industry. It's no longer possible to just make B-movies in the same way. Everything is su…
インタビュー
日本語版 Kinugasa: In certain films of the 1950s, like "Kiss Me Deadly" and "Pickup on South Street" (1953), we can see a change in what is stolen. Here, …
インタビュー
日本語版 Kinugasa: The thief has been a central figure in films about crime, in the American genre film, and in film noir. In a sense, there is also a lin…
インタビュー
English 9. 単発のジャンル映画──存在しないコンテキスト ロバーツ:もはやインダストリーがないということでしょう。現在では、B級映画を同じやりかたで生産するということはありえません。すべてが大ヒットするように意図されていますから。監督たちは、現在では、ポスト・インダストリー時代のハリウッド…
インタビュー
English 6. 泥棒映画の変遷 ──『キッスで殺せ』や『拾った女』(1953)といった1950年代のある種の映画では、何が盗まれるかに変化がみられます。ここでは何かが盗まれているのですが、それは実体がなく抽象的なもので、見ることさえもできません。『キッスで殺せ』ではおそらく原子爆弾なのでしょう…
インタビュー
English 1. Introduction ──泥棒は、アメリカのジャンル映画、フィルム・ノワールや犯罪映画において中心的な人物像でありつづけています。そしてある意味では、ジャンル映画と泥棒の間には本質的な繋がりがあるのだと思います。つまり、ジャンル映画には、ある種のパターンとキャラクターの反復…
インタビュー
5.批評家の才能 6.フィクションについて 5.批評家の才能 ──今後も新作映画について発言しようという意志を先生はまだお持ちであるとお見受けしたのですが。 蓮實:1本の作品をそれにふさわしく評価し、最低2400字でレヴューを書くとなると少なくとも2度は見なければならないし、ときには1回しか見られ…
インタビュー
──Colloque international pour le centenaire de la naissance du cinéaste français Jacques Becker ベッケルの旗のもとに  世界映画史でもっとも貴重な映画作家の一人でありながら、フランス本国でさえ、今日にい…
編集部
 9月26日、東京国立近代美術館フィルムセンターにて「第7回東京フィルメックス」(11月17日〜26日、有楽町朝日ホール他にて開催)の記者会見が催され、同映画祭の開催概要が明らかになった。本年のオープニングを飾るのは、第63回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した『三峡好人(原題)』(中国、ジャ・…
編集部
 小津安二郎生誕百年を記念して行われた国際シンポジウム「OZU2003」の席上でポルトガルの映画作家ペドロ・コスタは、小津とジャック・ターナーにはどこか精神的に共通するものがあるという謎めいた言葉を呟いてそのスピーチを締めくくる。日本映画というよりは今や世界映画の巨匠である小津と、わが国では『キャッ…
葛生 賢
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