青山真治の検索結果

 今年のカンヌ映画祭における、テレンス・マリックの最高賞パルム・ドール受賞という何の驚きも無い結末は、映画祭のコンペティションは如何に在るべきかを改めて問いかけた。確かに、圧倒的な映像美によって生命誕生から一組の父子の物語までを綴る壮大な交響詩『ツリー・オブ・ライフ』は、パルム・ドールに相応しい作…
瀬尾尚史
万田邦敏著『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』(港の人刊)  万田邦敏の批評集は「恥ずかしさ」を主題に書かれた点で、本当に希有で啓発的な書物だと思う。万田のいう「恥ずかしさ」とは、1970年代に「新人類」と呼ばれた同世代のパロディ感覚やシラケの感覚とは、無関係ではないけれども、しかし似て非なるも…
三浦哲哉
 「世界映画史でもっとも貴重な映画作家の一人でありながら、フランス本国でさえ、今日にいたるも、ジャック・ベッケルを無条件に擁護しつくした者は誰もいない」[*1]──そう始まる蓮實重彦氏の檄文はいささかの誇張も含んではいない。映画史は、このベッケルをまえにして「無意識の自己規制」に陥り、たえず言いよ…
角井 誠
English 1. Introduction ──泥棒は、アメリカのジャンル映画、フィルム・ノワールや犯罪映画において中心的な人物像でありつづけています。そしてある意味では、ジャンル映画と泥棒の間には本質的な繋がりがあるのだと思います。つまり、ジャンル映画には、ある種のパターンとキャラクターの反復…
インタビュー
──Colloque international pour le centenaire de la naissance du cinéaste français Jacques Becker ベッケルの旗のもとに  世界映画史でもっとも貴重な映画作家の一人でありながら、フランス本国でさえ、今日にい…
編集部
目次 6.スタッフワーク ……「風が吹かないね」っていったら、青山さんは「そういうところなんじゃないの」っていうのね…… 7.シンクロと無意識 ……予測を裏切られたときに、人は拠って立つ所を奪われます… 8.菊池信之フィルモグラフィー 6.スタッフワーク ……「風が吹かないね」っていったら青山さ…
インタビュー
目次 3.音の発見 ……音と出会ったときにどう交流していくのかっていうのが一番大事なこと…… 4.ミキシング-現実の再構成 ……なにかを打ち破っていくような空間性が出ればいいと思います…… 5.ガンマイクとワイヤレスマイク ……基本的にはガンママイクひとつで…… 3.音の発見 ……音と出会った…
インタビュー
Introduction  本インタビューは、菊池信之氏が録音として参加した『エリエリ・レマ・サバクタニ』が公開されたばかりの2006年3月6日、渋谷のユーロスペース事務所で行われた。録音技師の菊池氏は、青山真治、諏訪敦彦、萩生田宏治、ジャン=ピエール・リモザン、そして小川紳介らの監督作品にこれまで…
インタビュー
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