フィルム・ノワールの検索結果
審査員。左から ジャン=フランソワ・ロジェ(シネマテーク・フランセーズ・プログラム・ディレクター)、ジョヴァンナ・フルヴィ(トロント国際映画祭アジア映画プログラマー)、崔 洋一(映画監督/第10回東京フィルメックス審査委員長)、チェン・シャンチー(俳優)、ロウ・イエ(映画監督) なかなか平日フィ…
日本語版 Roberts: There's a sense in which there is no longer an industry. It's no longer possible to just make B-movies in the same way. Everything is su…
日本語版 Kinugasa: In certain films of the 1950s, like "Kiss Me Deadly" and "Pickup on South Street" (1953), we can see a change in what is stolen. Here, …
日本語版 Kinugasa: The thief has been a central figure in films about crime, in the American genre film, and in film noir. In a sense, there is also a lin…
English 9. 単発のジャンル映画──存在しないコンテキスト ロバーツ:もはやインダストリーがないということでしょう。現在では、B級映画を同じやりかたで生産するということはありえません。すべてが大ヒットするように意図されていますから。監督たちは、現在では、ポスト・インダストリー時代のハリウッド…
English 6. 泥棒映画の変遷 ──『キッスで殺せ』や『拾った女』(1953)といった1950年代のある種の映画では、何が盗まれるかに変化がみられます。ここでは何かが盗まれているのですが、それは実体がなく抽象的なもので、見ることさえもできません。『キッスで殺せ』ではおそらく原子爆弾なのでしょう…
English 1. Introduction ──泥棒は、アメリカのジャンル映画、フィルム・ノワールや犯罪映画において中心的な人物像でありつづけています。そしてある意味では、ジャンル映画と泥棒の間には本質的な繋がりがあるのだと思います。つまり、ジャンル映画には、ある種のパターンとキャラクターの反復…
Astaire & Rogers Collection, Vol. 2 Warner ☆1930年代にフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが出演したミュージカル映画のうち『気儘時代』、『空中レヴュー時代』、『コンチネンタル』、『ロバータ』、『カッスル夫妻』を収録。彼らが踊っている姿を眺めて…
Phantom (F.W. Murnau, 1922) Flicker Alley ☆昨年の特集上映「ドイツ時代のラングとムルナウ」でようやく見ることのできたF・W・ムルナウの隠れた傑作『ファントム』がついにDVD化。「リアリスト」ムルナウが最も「表現主義」に接近した1本。 Letter from…
ドゥルーズ=ガタリは「偉大で革命的なのは、マイナーなものだけである」とカフカについて述べているが、エドガー・G・ウルマーについても同じことが言える。というのも彼らが「マイナー文学」について指摘した3つの特徴、言語の非領域化、直接に政治的なものへの個人の結合、言表行為の集団的組み込み、といったものは…
Film Noir Classics Collection 3 ☆好評のシリーズの第3弾。今回のラインナップは『国境事件』(アンソニー・マン)、『替え玉殺人計画』(ジョン・ファーロウ)、『湖中の女』(ロバート・モンゴメリー)、『危険な場所で』(ニコラス・レイ)、『脅迫者』(ジョン・クロムウェル)と…
小津安二郎生誕百年を記念して行われた国際シンポジウム「OZU2003」の席上でポルトガルの映画作家ペドロ・コスタは、小津とジャック・ターナーにはどこか精神的に共通するものがあるという謎めいた言葉を呟いてそのスピーチを締めくくる。日本映画というよりは今や世界映画の巨匠である小津と、わが国では『キャッ…
本論考でとりあげたジャック・ターナーの作品のうち日本で発売されているのは『キャット・ピープル(Cat People)』(1942)[IVC発売・販売]のみだが、海外に目を転じればいろいろなものが手に入る(特記のないもの以外、日本語字幕はなし)。 まずヴァル・リュートンとの三部作だが、単品でも発…
- S・スピルバーグ『リンカーン』──民主主義のカタルシス洋の東西を問わず、権力と映画はウマが合わない。 歴史上、権力が映画を利用しプロパガンダを作れば、ロクな作品ができた試しはないし……
- ジョアン・ペドロ・ロドリゲス レトロスペクティブ3月23日からアテネ・フランセ文化センターと川崎市民ミュージアムで開催。
- K編集長のcinema days vol.6『ギリギリの女たち』(2011年)を見たのは、昨年秋の第24回東京国際映画祭の特別上映「震災を越えて」でのことだった。
- 映画が生まれる場所
──第64回カンヌ映画祭報告[journal]批評家週間の充実等、見所多い今年のカンヌ。 - 無限に拡散する自己「像」を肯定できるのか?
——D・アロノフスキー『ブラック・スワン』[film]ダンサー、ニナの「像」をめぐって - イタリア人による“アンチ・ルネサンス”の賛歌
『四つのいのち』監督ミケランジェロ・フランマルティーノ インタヴュー[interview]老人やぎと木と木炭のサイクルを描く異色作監督。