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いま、ひとりの青年が有無を言わさず鋭利な刃物を持たされてしまう。深夜雨に濡れながらロンドンの片隅を走り抜け、ようやく叔父の床屋にたどり着いた途端「この客を殺せ!」と命令されるその青年の一方で、ロンドンの別の片隅では、街行く人々の中をたどたどしく歩く少女がいる。どうやら出産間近の妊婦らしい彼女の顔…
けだるく不穏な虫の声が響く中、キャメラは車でモーテルを出発しようとする、ふたりの男たちを親密に追い続ける。視界から奥行きを奪い、見る者のまなざしをキャメラの滑らかな横運動に追従させる、さびれたファサード。この文字通りの作品世界の表層が打ち破られ、われわれがフィクションの中心へと召喚されるのは、若…
- S・スピルバーグ『リンカーン』──民主主義のカタルシス洋の東西を問わず、権力と映画はウマが合わない。 歴史上、権力が映画を利用しプロパガンダを作れば、ロクな作品ができた試しはないし……
- ジョアン・ペドロ・ロドリゲス レトロスペクティブ3月23日からアテネ・フランセ文化センターと川崎市民ミュージアムで開催。
- K編集長のcinema days vol.6『ギリギリの女たち』(2011年)を見たのは、昨年秋の第24回東京国際映画祭の特別上映「震災を越えて」でのことだった。
- 映画が生まれる場所
──第64回カンヌ映画祭報告[journal]批評家週間の充実等、見所多い今年のカンヌ。 - 無限に拡散する自己「像」を肯定できるのか?
——D・アロノフスキー『ブラック・スワン』[film]ダンサー、ニナの「像」をめぐって - イタリア人による“アンチ・ルネサンス”の賛歌
『四つのいのち』監督ミケランジェロ・フランマルティーノ インタヴュー[interview]老人やぎと木と木炭のサイクルを描く異色作監督。