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 今年の閉幕セレモニーの冒頭、司会のクリスティン・スコット・トーマスは、「カンヌ映画祭は映画を護る要塞である」というスティーヴン・スピルバーグの言葉を引用した。映像をめぐる技術革新や、情報ネットワーク環境の変化が映画の在り方を大きく変容させつつあることは言うまでも無く、カンヌ映画祭もまた、そうした…
カトリーヌ・ドヌーヴとはまったく異なるセヴリーヌ像を『夜顔』(2006)で披露してくれるビュル・オジエ。その圧倒的な存在のたたずまい、成熟した女性にしか見いだせないミステリアスかつピュアな輝きを発揮しながら、ユーモアとエスプリの深遠さに満ちた言葉で、本作の誕生、撮影をめぐる希有な経験を語ってくれた…
「オリヴェイラ ナイト」 12/15(土)銀座テアトルシネマ  22:00~ トークショー ゲスト:中条省平(予定)  トークショー終了後、上映スタート ・『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』(P)    オリヴェイラ作品中、最大のスケールを誇る歴史・戦争絵巻 ・『神曲』(P)    狂気と贖罪。聖…
言葉の外に現実はない、と教えられてたしかにそうだと思うことはできるし、それを言葉に繰り返すこともできるのだが、その無底のありさまを浮き彫りにして触れうるものとすることができない、と思い知って、いまさらながら己の凡庸さがありありと見えるものになる。本当はそのように思い知ることさえ己の力のなかにはなく…
 エルンスト・ルビッチ(1892-1947)のトーキー時代に、『天使』(1937)、『桃色の店』(1940)をはじめとする9本の作品で抜群のコンビを組んだ脚本家サムソン・ラファエルソン(1894-1983)は、1943年のある日、「ルビッチ心臓発作にて倒れる」との報を受ける。秘書からルビッチ危篤の…
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